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社会に出てから出来た親友みたいな人との事を語る

親友の彼女を寝ている隙に2 [DVD]
1::2011/10/25(火) 14:14:09.13 ID:5Jp6hb5XO

レベル上がったので記念に立。特にオチっぽいのはないけど暇な方聞いて下さい


2:名も無き被検体774号+:2011/10/25(火) 14:17:31.71 ID:abaIUd+R0

よし、聞こう

ちなみに同性の親友?


5:1:2011/10/25(火) 14:25:38.48 ID:5Jp6hb5XO

>>2
同性の親友です

ちなみに自分

当時高卒18
現在23

親友

当時24
現在29

六つ上なので、親友っていうか親友のような方




3:名も無き被検体774号+:2011/10/25(火) 14:17:56.53 ID:Qag6M2tf0

さっさと書いておくれ


4::2011/10/25(火) 14:21:28.75 ID:5Jp6hb5XO

携帯なので遅いですが地道に書いていきます。


今から五年くらい前の話。高校卒業してすぐ、自分は専門進学の為に他県で一人暮らしを始めた。
知り合いなんて一人も居ない町で一人暮らし。
学校が始まる二ヶ月くらい前から引っ越して来ていたので、一ヶ月半くらいコンビニの店員としか話さない日々が続き、さすがにさすがに誰かと話したくなってバイトをする事にした。
始まりはここ。


6:1:2011/10/25(火) 14:35:00.05 ID:5Jp6hb5XO

で、出会いの前に前提ぽいの。

自分はなんというか、今までいじめられた事はないし、友達も多い方だと思うが人間関係に妙に冷めた所があった。
いつからこうなったかはよく分からないが、高校時代に他人の裏切りや浮気、悪口や噂などを散々見てしまい徐々にだと思う。
どんなに仲良くしてても、根本からは人を信用出来なくなっていた。
無意識にだけど。
高校時代に一度だけ友達から
「1には…なんかラインがあるんだよね。壁ってほど固くはないんだけど、ここからは入ってこないでねーってピーっと引いてある線みたいな」
と突然言われて物凄くドキっとして、そこでやっとそうかもなと自覚した。


7:名も無き被検体774号+:2011/10/25(火) 14:43:48.16 ID:abaIUd+R0

>>6
俺も似たようなこと言われたことあるw


9::2011/10/25(火) 14:54:37.59 ID:5Jp6hb5XO

>>7
仲間!


で、採用されてから三日後くらいに働き始めた。
そこの居酒屋の人はみんな明るくて優しくて、楽しい人達ばかりだったが夢の雑談はまだ出来なかった。
そこはめちゃめちゃ忙しい人気店だった。
もう入って一週間ちょいは覚えるのに必死。
雑談どころじゃなかったが、合間に交わす業務的な会話でも人と話せて嬉しかった。
みんなフレンドリーで話しやすい人だったので、何もしなくても向こうから話し掛けてくれる。
業務的な会話だけだったけど、少しづつ打ちとけて、こっちからも話し掛けられるようになった。
そんなメンバーの中、一人だけ話し掛けずらいめちゃめちゃクールな女の人が居た。
それが後の親友であった。


8::2011/10/25(火) 14:44:06.68 ID:5Jp6hb5XO

そう自覚してからは、もっと冷めたというか割り切ったというか。
高校以前に出会った親友は数人居るし、もうそれ以外はいいや、と思うようになった。
学生のうちで既にそう思っていたので、社会に出ればますます友達なんて出来ないんだろうなて思っていた。
先に働きだした先輩なんかからは、仕事では学生の頃みたいな友達なんて出来ないよ、とよく愚痴を聞かされていたし。

しかし、一ヶ月半も誰とも話さなければ、友達は無理でもせめて世間話くらい出来る相手が欲しくなる。

なので家の近所で求人を出していた居酒屋で働く事にした。
志望動機、人と話したくて…
接客好きだと勘違いされて採用された


10:名も無き被検体774号+:2011/10/25(火) 14:56:45.08 ID:a250bdqg0

ふむふむ


11:1:2011/10/25(火) 15:01:26.27 ID:5Jp6hb5XO

その人、仮にAさんはもう一人居た女の人Bさんは、店長以外の数少ないオープニングスタッフ。
めちゃくちゃ仕事も出来て、超クール、そして同性でもちょっと緊張してしまうほど美人。
Aさんは暇になったら一人外で煙草を吸っていた。
仲いいスタッフとは楽しそうに話していたが、まだ入って一週間くらいのペーペーにとっては近寄りがたい存在だった。


12:1:2011/10/25(火) 15:04:29.77 ID:5Jp6hb5XO

訂正
↑打ち間違えて分かりずらいですすみません。
AさんとBさんがオープニングスタッフ。
店長以外の


13:名も無き被検体774号+:2011/10/25(火) 15:09:05.26 ID:Qag6M2tf0

丁寧な>>1だね 気長にスレ伸ばしてってね。支援


15:1:2011/10/25(火) 15:27:30.25 ID:5Jp6hb5XO

>>13
ありがとうございます


混乱したが、Aさんが待っていたので答えた。
「ざるうどんです」
Aさんはクールにいいね、と言った。
Aさん間近でこんなに見た事ないので、やっぱ美人だな~と思っていたら、Aさんが二言目を発した。

「1、男いないの?」
「え!」
(また喉がヒッて鳴った)
「今まで何人くらい居た?」「え!えへへ!?」
「どういうのが好き?」
「えー、Aさんは?」
「おおさわたかお」

Aさんは唐突な人だった。まだ昼飯の話が終わってないうちに男の話を始めたのである。
また後で書きますが、Aさんは中二男子並に下ネタが好きな人でした。
この時はまだ知らなかったけど。
とにかく、この日からAさんって、なんか面白い…と思い始めた。


14::2011/10/25(火) 15:14:35.82 ID:5Jp6hb5XO

しかし前に書いたように、自分は別にバイトで友達を作ろうとは思っていなかった。
自分の目的は不特定多数とただ雑談する事。
それ以上の事は別にはなから期待していなかったので話せる人と話せればいいと思って別に気にしていなかった。
バイトを始めて二週間くらい経った。
その日はたまたま暇で、一人レジ前でぼーっとしていた。
他のバイトの人はまだ誰も来ない。本当にぼーっとしていた。
気が付いたら真横にAさんが居た。
素でビックリして、リアルに喉がヒッ!!と鳴った。
いつの間にAさんが!!と混乱していると、Aさんが突然いつものクールな口調で一言声を発した。


「今日お昼ご飯何食べた?」

更に混乱した。
この日がAさんとまともに雑談した初めての日だった。


20::2011/10/25(火) 23:06:57.67 ID:5Jp6hb5XO

続き


Aさんと少し話した翌日、またAさんに質問された。
「1、名字なんていうの?」
また唐突な…と思ったけど、ここの居酒屋の人は初日から自分を下の名前で呼んでいたので知らなくても仕方ないかと思った。

「名字は〇〇です。」

自分の名字はとある有名人と同じだった。
でも別にそこまで珍しい名字ではない。
しかしその名字はAさんのポイントを突いたらしい

(以下、分かりずらいので名前付きで会話)

Aさん「へー、〇〇△△(有名人)の〇〇?」

自分「はい〇〇△△の〇〇ですよ」

Aさん「じゃあ今度から△ちゃんって呼ぶわ」

自分「△ちゃん…」


こうして、Aさんによって自分には本名と全く関連性のないあだ名が付いた。
このあだ名は後に、他のスタッフ、店長、姉妹店店長 、社長にまで浸透し
私の本名だと思ってる人も出るほどになる。
△ちゃんじゃ分かりずらいのでどんな感じか説明すると
仮に私の名字が「篠原」だったとして
篠原

篠原涼子

りょーちゃん

みたいな。有名人と同じなのは名字だけなので、下の名前は本名と一切関係ない。
なのであだ名の由来を知らない人に説明するのは結構面倒臭かった。


21::2011/10/25(火) 23:08:24.50 ID:5Jp6hb5XO

バイトを始めて三週間くらい、二人辞めて、三人新しい人が入って来た。
二人はタメの大学生男
一人一つ上の専門男
元々サバサバした下ネタ好きの性格のAさんはノリのいい男の子達とすぐに打ちとけて
それに便乗して私もAさんとますます仲良くなっていた。
一人で話し掛けるより、男の子達と一緒にAさんに話掛けるほうが緊張しないので。
でもまだ、バイト内だけの付き合いで個人的に連絡先を交換したりとかはなかった。
けど正直、私はこの時点でAさんともっと仲良くなりたいと思っていた。誰よりも話して楽しかったし、仕事の合間だけじゃなくゆっくり話してみたかった。
しかし、六個上の人を自分からは誘えなかった。

すると、とある金曜日、片付けをしてる時に、Aさんが私に聞いてきた。

Aさん「学校って土日休みなの?」

1「休みですよ」

Aさん「じゃあ明日飲みに行くよ」

Aさんは飲みに行かない?じゃなくて飲みに行くよと言った。
やっぱり唐突で、強引だった。
めちゃくちゃ嬉しかった。


22:1:2011/10/25(火) 23:10:05.52 ID:5Jp6hb5XO

次の日土曜日、居酒屋のバイトが終わってからAさんと、もう一人キッチンをやっている女の人Nさんと三人で飲みに行った。
Nさんは当時23歳。
NさんとAさんは二人でよく飲みに行くとの事だった。
最初から気さくに話し掛けてくれてNさんも好きだったので、メンバーがこの三人でほっとした。

その日は三人で色々話した。
その日知った事は

・Aさんは同じ居酒屋の厨房で働いているTさんという人と付き合っている

・AさんとTさんが付き合っている事はバイト内では内緒である(Nさんは知っている)

・理由はAさんはBさん(同じオープニングスタッフの女の人)が苦手だからBさんに知られたくない、という事だった。


この店にも色々あるんだなと思いながら、その日は朝近くまで飲んだ。
凄く楽しかった。
この日からAさんと鬼のように飲みに行き、急速に仲良くなる日々が始まる。


23:名も無き被検体774号+:2011/10/25(火) 23:25:38.16 ID:rgwLbQu30

きいてるよ~


25::2011/10/25(火) 23:34:17.60 ID:5Jp6hb5XO

>>23
聞いてくれてありがとうございます

AさんBさんと打つのが大変になってきたので安価で仮名を付けたいのですが

Aさん
>>30


24::2011/10/25(火) 23:27:26.32 ID:5Jp6hb5XO

仲良くなって分かった事は、Aさんは当初のイメージとは全っ然違う性格だったという事である。

最初はクールでポーカーフェースなカッコイイ女の人と思っていたが仲良くなってからのイメージは、一言で言えば悪ガキ大将みたいな人だった。

そして酒が目茶苦茶強い。未だに、男女含めてAさんより酒が強い人に出会った事がない。

Aさんはいつも居酒屋の開店前にビール洗浄の隙を見てジョッキ一杯分くらいビールを拝借していた。
機嫌がいいと私にも一杯分けてくれた。
一回社長に突っ込まれていたが、シレっと煙草を吸いながら
「ジンジャーエールです」
と言って一気に飲み干していた。
そんなAさんだったが、仕事に対しては真面目で、Aさん以上に出来る人なんていなかったので、周りはみんな容認していた。
でも仕事以上に周りにそうさせるのはAさんの人柄だったと思う。
明るくて、そっけないながらも誰にでも優しい。上辺の態度や言葉が嫌いで真っ直ぐ。
よく歌なんかに「太陽みたいな人」とか歌詞があって、なんじゃそりゃ、とか思ってたけど
Aさんを見て太陽みたいな人ってこういう人の事なのかと初めて思った。


27::2011/10/25(火) 23:45:56.34 ID:5Jp6hb5XO

バイトを始めて数ヶ月も経った頃には私はAさんの子分と呼ばれるようになっていた。
バイトの仕事自体も楽しかったし、何よりAさんと居るのが楽しかった。
先輩達は学生の頃が楽しかったと言っていたが、正直自分は高校の頃よりも素の自分でいれた。
そうなったのはいつでもAさんが本音で接していてくれたからだと思う。
高校の頃は、みんな建前があって、揉め事に巻き込まれないようあたりさわり無く過ごしていたから
楽しいちゃ、楽しかったが、いつも虚無感があって毎日が薄かった。
今の生活が楽しい分、4月から始まっていた専門が遠くなっていた。
専門にも友達は出来ていたが、そこも高校みたいな感じで、私の生活は完全にバイト優先になっていた。


28:1:2011/10/26(水) 00:00:30.47 ID:5Jp6hb5XO

そんなある日、Aさんがカレーが食べたい、と言っていた。
一日中言っていた。Aさんにカレーを食べさせてあげたいが私はカレーを持っていない。
どうしようもないので食べたいですね、と相槌を打ちながら、その日を過ごし仕事が終わった後グラスを洗っていたら
Aさんが冷蔵庫、と呟いた。
何だ、と思って冷蔵庫を開けたらタッパーに入ったカレーが入っていた。
Aさんに「どうしたんですかこれww」と聞いたら
「作ってきたから持って帰って」とカレーをくれた。
でも一日中カレーが食べたいと思っていたのはAさんで、いいんですか?と聞いたらAさんは
「1が作ったカレーが食べてみたいのよ」と言った。
なんかよくわからんが、私は嬉しくなって、その日の夜カレーを作った。


29::2011/10/26(水) 00:14:48.87 ID:V7lP6C8yO

カレーを作りながら、私は考えていた。
高校の頃、なんとなく過ごしていて、やりたい事もなにも無くて、ただ一人暮らしがしてみたくて他県に進学してみた。
小さい頃に絵画を習っていたので、なんとなく選んだデザインの専門学校。
特に将来なりたい職業もない。今はただ通ってるだけ。
学費はバカ高い、卒業生の大半はデザインに関係の無い仕事に就いてる。
カレーを煮込みながら考えていた。
Aさんに教えてもらった焼酎の名前。どんな酒がどんな料理に合うか。居酒屋でのチームワークの大切さ。
もっとAさんと働いてみたい、と思った。

7月上旬、一学期付けで私は専門を辞めた。辞める事を担任に伝えた時に、「辞めてまともに働いてる人は少ないよ」と言われたけど、「大丈夫です」とだけ言った。
それから週4だったバイトを週6に増やして、毎日Aさんと働いた。


30:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 00:20:16.84 ID:35UrYOqL0

江角マキコ


33:1:2011/10/26(水) 00:23:27.42 ID:V7lP6C8yO

>>30
ありがとうww
誰もいないと思ってビクビクしてたww
ではAさん以下マキコで


36::2011/10/26(水) 00:37:53.64 ID:V7lP6C8yO

マキコさんに学校を辞めた事を言ったら、「そういう人もいる自分も最初からこの職場で働いてるわけじゃないし」「じゃあ平日でも飲みに行けるじゃん!」
みたいな感じに言ってた。
カレー以後も、マキコさんとのおかず交換は続いた。
結局マキコさんがカレーをくれた理由は、私が、いつも昼飯なにを食べたか聞かれた時「ざるうどん」と言っていたので
まともな物を食べてないんじゃないかと心配したらしいw
おかず交換の時に私が普通の物を持ってきたので安心して告白してくれた。
マキコさんは実はシャイな人です


37::2011/10/26(水) 00:46:25.33 ID:V7lP6C8yO

学校を辞めてから、以前以上にマキコさんと飲みに行くようになった。
その辺りから、飲みに行くのがマキコさんと二人きりではなくなった。
マキコさんの彼氏、Tさんも加わり、三人で飲みに行くようになった。
Tさんは当時22歳。居酒屋の厨房で働いていた。
前に書いたように、マキコさんとTさんが付き合ってるのは内緒。マキコさんがどうしてもBさんに知られたくないらしかった。
私の目から見ればマキコさんとBさんはそんなに仲悪くは見えなかったので
なんでマキコさんがそんなにBさんを苦手としてるのかその時はわからなかった。


39::2011/10/26(水) 00:50:47.89 ID:V7lP6C8yO

登場人物増えてきた
Tさん(マキコ彼)とBさん(マキコ苦手)安価で仮名お願いします

Tさん
>>42
Bさん
>>43


40::2011/10/26(水) 01:03:15.01 ID:V7lP6C8yO

後に知った、マキコさんがBさんを苦手な理由はこうだった(以下箇条書)


・この居酒屋がオープンしたのは当時から五年前、当時スタッフは女性ばかり10人くらい居たという。

・その頃の雰囲気は今と全然違い、女の園で、他店から引き抜きされたBさんがリーダーみたいな感じだった。

・当時のBさんは気に入らない女スタッフを何人もハブにしていき、何人もの人がそれを理由に辞めていった。

・一時期マキコさんがターゲットになった事もあり、ずっとシカトされて、いつもトイレで泣いていたらしい。

・結局、オープニングスタッフでBさん以外に残ったのはマキコさんだけ、次に新人が入ってマキコが最年少じゃなくなった途端に、Bさんによるマキコさんへのシカトは無くなった。

・むしろオープニングスタッフが辞めていくにつれ、Bさんはマキコさんに親しげに接するようになった。
・マキコさんはそういうふうに、状況によって態度を変える人が大嫌いだったので、この人にだけはプライベートに触れて欲しくないと思った。

というのが理由だった。


41::2011/10/26(水) 01:22:53.32 ID:V7lP6C8yO

この話を聞いて、私はよくある話だと思った。
でも一つよくある話ではないと思ったのは、こういう場合大抵マキコの立場にある人はBさんの立場にある人と仲良くなってしまう。
もしくは、マキコさんの立場にある人も同じように下の人間に接してしまう。

私の周りに居た人は皆そうだった。
でもマキコさんは違った。Bさんの下には付かない。でも仕事も辞めない。
そして自分より下の人間には優しい、飲みに誘ってくれる、家でわざわざカレーを作ってきてくれる、腹から思ってる事を話してくれる。
マキコさんは言っていた。
「自分がそんなふうされたから、絶対に絶対に、自分はそんなふうにしたくない。」

ここから、私の中で少しづつ人間関係に対する価値観が変わっていった。


42:1:2011/10/26(水) 01:55:19.55 ID:V7lP6C8yO

人いなさげなので今日はここまでにしときます
つまらないけど聞いてくれてた人いたらありがとう
明日また書いていきます


43:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 01:58:30.90 ID:2Z1ztnnwO

あい。待ってる


44:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 02:01:36.86 ID:wKPgeiG00

いますよ

明日も来ますねー

おやすみなさいです


47:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 11:05:48.03 ID:Tlgc6A7j0

ほっこりした感じで良い話になりそうだな。
安価のレスが無かったので、

Tさん 修造さん

は、どうでしょうか。松岡修造がイメージ。


49::2011/10/26(水) 13:12:24.58 ID:V7lP6C8yO

>>48
ありがとうございます!
ではTさんは修三さんでw
Bさんの容姿の特徴は
背高い(170弱くらい)
茶髪ロング
歳はマキコさんより三つ上顔の特徴というより常にサービススマイルで顔が変わらないという印象ですかね


50:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 13:58:15.49 ID:DxV0TgRE0

Aさんは江角マキコ?と思ったら見事当選していてウケた
私はむしろBさんを米倉涼子に、と思ったけれど、芸能人詳しくないので、よりよい人選があればそちらで。


51::2011/10/26(水) 16:39:59.82 ID:V7lP6C8yO

>>50
じゃあもうBさんは涼子でw
そんなこんなで、居酒屋のメンバーはマキコさん、自分、修三さん、そして
新しく入って来た男の子二人
一人はタメ(嵐の櫻井似だったので以下翔)
一人は一個上(藤井隆似だったので以下藤井さん)
この五人で軽い飲みサークルみたいなのを作り、最低月一は早い時間から集まって飲んだり遊んだりしてた。
話の本筋にはさほど関係無いけどこの飲み会でのマキコさんがかなりゴーイングマイウェイで面白かったので、次の展回にいくまでにネタ的に書いていきます。
いきなり次の展回にいったら多分かなり暗い話みたいに見えるのでw


52::2011/10/26(水) 16:56:50.90 ID:V7lP6C8yO

とある飲み会の時、マキコさんが言い出した。

「三文字しりとりするよ」

三文字しりとりとは、単純にリズムに合わせながら、三文字の単語のみでやるしりとり。
みんな知ってると思うけど。
で、罰ゲームを決めてやる事になったんだが、その罰ゲームが恐ろしかった。

枝豆の皮(皮のみ豆無し)に大量の辛子を付けて、更にそれに超大量の唐辛子をまぶして作った擬似エビフライを食べる
という死を覚悟しなければいけない物だった
みんなやりたくない!とマキコさんを説得した
でもマキコさんはやるといったら絶対やる!ときかないので仕方なしに腹を括った
もちろん全員絶対食べたくない、かなり真剣だった。酔いも一気に冷めた。
始まる前は全員ドキドキでだったが始まって五秒後に事件は起こった


53::2011/10/26(水) 17:08:00.19 ID:V7lP6C8yO

翔「たらこ」

藤井さん「こいぬ」

マキコさん「ぬるく」


始まって五秒くらいだったが全員が動揺したので試合中断した。
そして必死に問いた
マキコさん!ぬるくってなんですか!?
マキコさんは「そういう区がある!!」と言い張って聞かなかったので腑に落ちなかったけどノーカンにして再開した

二回目(ぬるくから始まる)

翔「くじら」

藤井さん「らー油」

マキコさん「ゆりご」

また開始五秒で会議が始まった!
マキコさん!!ゆりごってなんですか!?
今度ばかりはスルー出来ないと思ったが、またマキコさんは「赤ちゃんを揺らす事よ!!」と言ってきかない
修三さんもマキコ史上主義なので「そうだよ~」としか言わない
不条理だったけど仕方なしに三回目を始めた。


54::2011/10/26(水) 17:13:48.27 ID:V7lP6C8yO

三回目(ゆりごから始まる)
翔「ごっど(神)」

藤井さん「ドール(人形)」


三回目の翔と藤井さんは疲れたのか英語になっていた
マキコさん「るっこ」


私達はもう騒がなかった。疲れてしまったのだ。
でも一応静かに尋ねた
マキコさん…るっこって何ですか…


マキコさん「水族館で浮かんでるじゃん…」

マキコさん…それはラッコです

マキコさんは自分で言い出したくせに三文字しりとりが有り得ないくらい下手だった。
結局枝豆の皮は食べなかった。


59::2011/10/26(水) 23:31:23.92 ID:V7lP6C8yO

昨日の続き

マキコさん修三さんカップルと過ごすようになった年の夏の終わり。
居酒屋の定休日にマキコさんからの着信が入った。
この当時、バイトに入ってる時はほぼ毎日マキコさん達と飲みに行っていたので、定休日だけは各々過ごしていたのだが
この日は珍しく休日にマキコさんから連絡が来た

「修三が友達からいい肉貰ったから一緒にすき焼きしよう!」

修三さん宅にての、すき焼きパーティーの誘いだった。
私はビールを買って修三さんの家に向かった。


60::2011/10/26(水) 23:38:44.63 ID:V7lP6C8yO

修三さん宅に着いたら、ほぼ既にすき焼きの用意が終わっていて
何か手伝おうと思ったけど、「座ってなさい!」という二人に甘えてすき焼きが煮えるのを待っていた。
すき焼きは本当においしくて、修三さん宅に来たのは初めてだったが、まるでいつも来てるみたいにくつろげた。
食べながら修三さんが言った。

「オレ、将来は店を出したいんだ。人間関係はもう面倒くさいからマキコと二人でやるんだ」

そんな修三さんにマキコさんは、あんたはまだまだよ、と言いながらも


「その時は、1だけは雇ってあげるよ!マキコが他の店に移るなら1も移るでしょ」

と当たり前のように言った。
相変わらず強引なマキコさんだ。


61::2011/10/26(水) 23:44:36.68 ID:V7lP6C8yO

本当に夢みたいな話だ、と思いながらも
その時私は不思議な感覚に陥った。
酔っ払ってたせいかもしれないが、なんだか家族みたいだな、と。
マキコさんがお母さんで修三さんがお父さん。
年の近い二人をそう思うのはおかしいのに、お姉さん、お兄さん、というより
本当にお母さんお父さん、みたいに思えた。
修三さんの部屋はまるで実家みたいに落ち着けたのはそのせいかもしれない
初めての感覚だった。
その日は遅くまで、もし店をだしたら、どんな店にするかで盛り上がった。
まるで本当に三人でやるみたいに、はしゃいで話した。


62::2011/10/26(水) 23:53:31.22 ID:V7lP6C8yO

夏も終わり、少し涼しくなってきた頃
居酒屋に急展開が起きた。修三さんが料亭に引き抜きされたのである。
今の居酒屋ではまだフリーターの扱い。
料亭では社員とし雇ってくれるしい。またとないチャンスだった。
私はビックリしたが、マキコさんは喜んでいたので、すぐに驚きは喜びに変わった。

一月後に、修三さんの送別会があった。


63::2011/10/27(木) 00:02:22.63 ID:qSny1jE/O

修三さんの送別会は居酒屋スタッフ15人程全員参加で遅くまで盛り上がった。
最後の方は普通の飲み会みたいな雰囲気だったけど、送別会らしく
最後の最後に店長に言われ、修三さんは一言挨拶をする事になった。

各々話していたみんなも静まり、修三さんに注目する。
そして、修三さんが発した言葉に九割が固まった。


「僕はマキコさんを愛してます!マキコさんの為に次の店で頑張ります」


私とNさん以外は皆、目を白黒させていた。
マキコさんもだった。漫画みたいに吸っていた煙草をポロっと落とした。
マキコさんはこの修三さんの企みを知らなかったらしい。
挨拶が終わった後、修三さんは皆から質問責にあっていた。
私はなんだかニヤニヤしていた。
私は今更聞く事も無かったので、トイレに立ったら、数分遅れで修三さんも出てきた。


64:1:2011/10/27(木) 00:10:37.70 ID:qSny1jE/O

私はニヤニヤしていた。
修三さんもニヤニヤしていた。

1「マキコさんww」
修三「後で怖いよww」
1「マキコさんは知らなかったんですよねw」
修三「うん、絶対にやめろって言われるからね。でも、オレ、マキコが彼氏いないと思われて涼子さん(Bさん)に馬鹿にされてるのがいつも嫌だったんだよ」


涼子さんも、同じ居酒屋の厨房に居た人と付き合っていた。
それはみんな知っていた。

修三「マキコが馬鹿にされないように、ずっとこうしたかったんだ」


そう言って修三さんはトイレに言った。
私は自分がトイレに立った事も忘れて、部屋に戻りマキコさんにニヤニヤしたら

「1飲んでないじゃん」

と照れたマキコさんに焼酎をドバドバ注がれた。


65::2011/10/27(木) 00:15:59.23 ID:qSny1jE/O

そろそろ出るので続きはまた明日書きます!


66:名も無き被検体774号+:2011/10/27(木) 01:05:55.81 ID:hFYrm1050

読んでいるこっちもニヤニヤ。
良スレ乙です。


67:名も無き被検体774号+:2011/10/27(木) 09:34:50.55 ID:UnUVHAxS0

いい話
今日も待ってる


68:名も無き被検体774号+:2011/10/27(木) 16:09:17.30 ID:wfMKylB5P

しりとりのくだりクッソワロタWWW


69::2011/10/27(木) 16:24:21.15 ID:qSny1jE/O

聞いてくれている人ありがとうございます
>>68
マキコさんは本当ジャイアンみたいな人なんですww
まだまだこんな感じのエピソードいっぱいあるので、今日も夜にまた投下していきます
夜型の生活になってるもんでいつも遅くにすみません


70:名も無き被検体774号+:2011/10/27(木) 23:09:45.76 ID:iaZa+PDV0

涼子提案者です。採用ありがとう。私もときどきフラッと読みに来てますよー


71:名も無き被検体774号+:2011/10/28(金) 11:07:19.86 ID:rsLnllzr0

楽しく見てるよ、頑張って書いてね


72::2011/10/28(金) 12:53:49.88 ID:gKi85ay2O

ゴメンなさい
昨日から忙しくてあまり時間がとれません
続きは少しづつ書き溜めておきます
その間にマキコさんのゴーイングマイウェイなエピソードをいくつか


※微妙な下ネタ入るので苦手な方注意


とある日の居酒屋の休憩中マキコさんと私は一緒に休憩していた。
その時、マキコさんの手には何かたくさんの絵が書いてある布が
それは厨房にいるSさん(堂本剛に似ていたので以外堂本さん)という人が誕生日プレゼントに貰った
「四十八手てぬぐい」という物だった。
一見普通のてぬぐいだが、良く見ると浮世絵風の男女が四十八手ありとあらゆる体位でファックしてる破廉恥なてぬぐいだった。
興味津々なマキコさんは隙を狙って堂本さんから奪ってきたらしい
マキコさんが私に尋ねた。

「1、この中で何個やった事ある?」


真剣なマキコさんの顔を見ながら私は考えていた。
これマキコさんが男だったら完全にセクハラだよな、とw
問われたので、私もてぬぐいをよく見てみれば、明らかにギャグだろ!というものばかりで、一般人にも通用するのは精々4個くらい
私は、いや~有り得ないやつばっかじゃないですかw
と返したらマキコさんは


「いやーマキコも頑張って思い返したけど、11個しか無かったよ」

と言った

よく見たら、11個の浮世絵男女が意味深にマジックで囲んであった

11もあれば十分凄いんじゃないかと思った事は数分後くらいに突っ込んだ。

その日の帰り際「落書きされてる!!」 と叫んでいた堂本さんの声は聞こえない振りをした。


73:名も無き被検体774号+:2011/10/28(金) 18:40:06.79 ID:gWi5rBkZ0

なかなかの良スレ 続き楽しみにしてるよ


76::2011/10/29(土) 14:51:14.50 ID:/3WU+Vx4O

遅くなってすみません!
読んでくれている方ありがとうございます
続きのを書いていきます
こっからぼちぼち私が落ちていきますww


77::2011/10/29(土) 14:58:11.18 ID:/3WU+Vx4O

続き

修三さんが居酒屋を辞め、やっぱり少し寂しくなった。いつも居たメンバーが一人欠ける。
それでも日常は何も変わらず過ぎていく。
私が居酒屋で働き始めて半年以上が経ってて、仕事にも慣れた。
この半年の間、修三さんの他にも何人かが辞めていった。
就職であったり、転職であったり。
それでも変わらず過ぎていく毎日の中、私の中で
「自分の生活も変化させていかなければいけないかもしれない」
と思うようになった。


78::2011/10/29(土) 15:02:01.53 ID:/3WU+Vx4O

それはやはり、専門の担任から辞めた時に
「やめてまともに働いてる人はいない」
と言われた事が何だかんだ自分の中で引っかかっていたせいだと思う。
私は学校を辞めた分人よりもっと頑張らなければいけないのかもしれない
そう思い、昼間も働く事を決めた。
ここからが、私の、この土地での生活の大きな分かれ道だったと、今思うww


79::2011/10/29(土) 15:13:48.99 ID:/3WU+Vx4O

私が昼間働き始めたのは、全国的に有名な某雑貨屋だった。
元々その雑貨屋のファンだったので、好きだからという理由で受けたが
その仕事は自分の想像を遥かに上回るキツさだった。
まず夜動く生活をずっと続けていたため、朝がキツい。
最初の頃は散々遅刻して、無茶苦茶店長に怒られまくった。
もう、人生の中で身内以外の人にここまで怒らた事が果たしてあったか!?
というくらい怒られた。

店長は仕事に対して、もの凄くストイックな人で、私みたいな奴は多分無茶苦茶嫌いだったと思う。
実際に最初1ヶ月くらいはおはようございます、とお疲れです以外一切言葉を交わさなかったww

店長以外の人はみんな優しかったが、遅刻癖のせいで信用は完全に無かったと思う。

居酒屋では新しい人に教える立場になってて、自分は出来ると自惚れたりもしていたが
こっちではズタボロ
作業も遅いし、レジも間違える。
早くも辞めたい、という気持ちと、このまま絶対辞める訳にはいけない、という気持ちが常に同時にある時期だった。


80::2011/10/29(土) 15:31:27.74 ID:/3WU+Vx4O

昼の仕事を始めてから、自由な時間が無くなっていった。
遊びに行く事はもちろん、朝早く起きる為にマキコさん達と飲みに行く事も格段に減った。
唯一の自由な時間は雑貨屋が終わって居酒屋が始まる間の30分くらい
夜は疲れきって食事すら取らずに寝てた。
地元の友達は皆まだ学生だったので、休みを合わせて久々に再会したらしいが、それも断った。
皆が久々の再会を果たしている頃、私は雑貨屋の店長に怒られていた。
落ち込んで帰ってる時にみんなの楽しそうな写メが届いていたから。

浮かない気持ちのまま、居酒屋に出勤すると
マキコさんが話掛けてきた
「ねえねえ!1!この間のあれさ~」


マキコさんは楽しそうに話してくるが、私は言ってる内容が分からず、「??」としていると、横に居た翔が

「あ!マキコさん1はこの間居なかったから分からないですよ、仕事で来れなかったから」

と言って、マキコさんは「あ~そうだったか」と言いながら翔と話し始めた。

別に誰も悪くない、何か問題があるわけではない
マキコさんや翔、地元の友達との仲が悪くなったわけではない。
みんな私が忙しい事を理解してくれている、応援してくれている
けど私はこの土地に来て、初めて孤独という物を感じ、現状に物凄く寂しくなった。


81::2011/10/29(土) 15:57:39.63 ID:/3WU+Vx4O

ズタボロになりながらも何とか迎えた師走。
休めない事は分かっているでも、年明けて少しは休みが貰えるという事は聞いていたので私はそれを糧にして頑張っていた。
その日雑貨屋に居たら、店長が話し掛けてきた
この頃は好かれてはいなかったが少し話すくらいにはなっていた

店長「1さん、クリスマスとか何かするの?」

1「いやクリスマスは別に」
店長「あそう、良かったクリスマスは当日はもちろん前後三日は休みあげられないから」

だったら聞くなよ、とカチンとしながらも、そうですか、と言いながら私は作業を続けた。

すると、店長は更に話し始める


店長「まークリスマス過ぎても、年末と正月、うーん最低四日までは毎日出てもらうからね。一番忙しいから」


私は固まった。私の地元は新幹線1時間も掛からない所だから、正月の間いつでもいいから一日だけでも帰ろうと。
近いうちに地元の友達と会える最後のチャンスだったから。
しかし居酒屋の休みは三日まで、四日まで休みが取れないなら私は帰る事が出来ない。
十日以上過ぎたら居酒屋と雑貨屋合わせた休みが取れるかもしれないが、その頃には友達はもう地元から帰ってしまっている
今考えたら、働いてる人には普通の事だが
まだ高校出たばっかの甘ちゃんだった私にはショックがデカかった
追い打ちを掛けるように流れてくるBGMはユーミン
「もう二度と~会えなく~ても友達と呼ばせて~♪」

私の孤独は限界に達した


1「~~~~(大号泣)」

店長「!!?(かなりギョっとしてたww)」


断っておいたら、私は滅多に滅多に泣かない。
卒業式で泣かないなんて冷たい人ね、と言われたくらいだ。
自分でもわけが分からなくなったし、店長の前で号泣するなんて恥ずかしくて死にそうだったが、どうしても涙が止まらなかった。


店長「……おれのせい?」


1「じがい、ば、ず(違います)」

もう恥ずかしくて恥ずかしくて心臓発作になりそうだった
困り果てた店長も黙る。
BGMだけ店内に響く。


ユーミン「か~な~しくて~か~な~しくて~♪」


店長がCDを変えた、次は小沢健二だった
いつも鬼のような店長が初めて私に気をつかってくれた事がかなりおかしくて、私は泣きやんだ。

そして色々とヤケになった笑


82::2011/10/29(土) 16:11:05.47 ID:/3WU+Vx4O

働きまくっていたせいで、金だけはちょっと貯まっていた。
どうせ私にクリスマスはない、正月もない、友達もいないなら
これだけは得る権利がある
と、家の近所の輸入雑貨店に行った。
ずっと前から気になっていた

「一番デカイの下さい」


明らかに大家族用の、私の身長を遥か越えるカナダ製のクリスマスツリー
一人暮らしでパーティーの予定もないのに私は自分の為だけにツリーを購入したw
自分で稼いだ金で、自分の為だけのツリーを買う
もうそれでいいと思ったww

時刻は夜の10時くらい
息が白くなるなか、私はハーハー熱くなりながら自宅までツリーを引きずって帰った。
家に帰ったらマキコさんに写メを送ろう
きっと馬鹿じゃねーのと言われる
そう考えたら年末年始に対する勇気が沸いて来た。
この時の冬の匂いは今でもよく覚えている。


93::2011/10/30(日) 00:24:54.11 ID:uXmFqIlmO

クリスマスツリーを購入してから少し気が晴れた私はその後は大人しく働いていた。
日を追うごとに居酒屋の方では忘年会も増える。
忙しくて昼飯を食う暇もなく、雑貨屋が終わり居酒屋に移動するまでの間、毎日走りながらちくわ食ってたww
光熱費を払う暇もない。
ガスが泊まった。
10日くらい毎日早朝銭湯に通ったww
私生活的には最悪だったが、仕事的には割と頑張ってたと思う。
そんな私にキリストが味方したのか、予想外の出来事が起こった。


94::2011/10/30(日) 00:32:31.47 ID:uXmFqIlmO

クリスマスイブ前日、突然に雑貨屋店長が私を呼び出した

「1さん、悪いけど、〇〇さん1さんの休みになってる日にどうしても出れないらしくて、出勤してくれない?代わりに明日は急遽お休みって事にするから」


私はポカンとしたまま、無言で頷いたと思う。
完全に諦めていたのに、イブが休みになってしまった。
しかし、前日に言われても、今更予定が組めない。
どうしよう。
でも嬉しい。

更にラッキーな事にこの年のクリスマスは、居酒屋が定休日の曜日だった。
本当に久々の全休だった。
その日の居酒屋に向かう途中の足どりは軽かった。
出勤してすぐに、マキコさんにこの事を話した。


95::2011/10/30(日) 00:42:38.22 ID:uXmFqIlmO

1「マキコさん私明日休みになっちゃいましたww」


マキコ「え!昼も」


1「はいwでもする事ないんですよね、マキコさん明日昼飯でも食いに行きませんか?」


マキコ「昼飯じゃなくて、クリスマスパーティーするよ!マキコが飯作るから!」

1「え?でもマキコさん修三さんと二人で過ごさなくていいんですか?」


マキコ「いいのよ、修三とは25日にすれば。修三とは、いつでもゆっくり出来るんだから」



マキコさんは前々から、クリスマスは修三さんと家で祝うと言っていたのでまさか、こんなふうに言ってもらえると思ってなかった

言われて考えてみたら、最後にマキコさんとゆっくり飲んだのは随分前だった。
クリスマスツリーを買った事によってクリスマスに敬意が払えていたのか

その年のクリスマスは、何だか私の味方だった


96::2011/10/30(日) 00:52:00.05 ID:uXmFqIlmO

クリスマス当日、私は張り切って朝から部屋を掃除した。
駅のモールで、シャンパンとクリスマスデザインのお菓子をいっぱい
近所の美味しいと有名なケーキ屋で、二人では食べ切れない程デカイケーキを、奮発して買った。
かなりテンションが高かったのである。
準備は万端だった。


が、しかし

待てどくらせどマキコさんは来ない。
4時の約束だったのに、5時を過ぎても連絡も無い。
冬の日没は早い。部屋が暗くなっていった。
クリスマスツリーの電気だけがチラチラしてる。
5時半を回った頃、不安になった私はようやくマキコさんに電話した
(今考えればもっと早くしろよ、と思う)


98::2011/10/30(日) 00:58:30.34 ID:uXmFqIlmO

1「マキコさん…」

マキコ「1何やってんのよ!!?」

1「え…!」

マキコ「もうとっくにご飯出来たよ!」

1「え、マキコさん、今どこにいるんですか!?」

マキコ「はあ?家に決まってんじゃん」

1「え!!今日マキコさんちでするんですか!?」

マキコ「あたりまえじゃん」
1「でも…ツリーはうちに」

マキコ「この前写真で見た」
1「…でも二万九千円もした、」

マキコ「早く来てよ」


プッツーツー……


結局、私のツリーはパーティーでは活躍しないまま自宅に置き去りにされ
ケーキとシャンパンその他色々クリスマスグッズを抱えてヨロヨロしながらマキコさんちまで自転車を走らせた。


99::2011/10/30(日) 01:16:14.07 ID:uXmFqIlmO

マキコさんちに着いたら、コタツの上には鍋のセット
ビールがたくさん、腕まくりをして料理を作るマキコさんがあった。

ツリーは無いが、パーティーだ!
私はわくわくしながら、マキコさんに聞いた。


1「マキコさん!何作ってるんですか?」

マキコ「とうがん鍋」


【解説】
「とうがん」とは、大根に似た野菜である。大根よりも柔らかく味が良く染み、煮物などに最適である


1「とうがんですか…」

マキコ「とうがんよ」

1「…でも普通、クリスマスつったらチキンとかですよね」

マキコ「チキン入ってるよ」

とうがんの隙間に、鶏肉が煮えていた。


1「マキコさん、今、レンジであっためてるのは?」

マキコ「中華ちまき」

1「クリスマスなのに、中華ちまき」

マキコ「好きでしょ」

1「好きですけど」

マキコ「ん?それ何?」

1「あ!マキコさん、モールで買ってきたんですよ!お土産です!」

マキコさんへのお土産はサンタクロースの形の真っ赤な可愛い砂糖菓子だった。
お菓子というよりは、クリスマスっぽく飾っておくような

マキコ「へー(ガサガサガサガ)」

マキコさん即開封


マキコ「ガブ!!(サンタの頭をかじる)」

1「…!!!」

マキコ「んー……!チェリー味!!」

1「チェリー味ですか……」

首無しのサンタが残り、オブジェは消えた


108:名も無き被検体774号+:2011/10/30(日) 19:02:42.95 ID:LQjDhdp60

>>99
念のため、とうがん=冬瓜
根菜ではなく瓜科。おいしいですよね。


100::2011/10/30(日) 01:36:12.93 ID:uXmFqIlmO

1「マキコさん!シャンパンも買ってきたんですよ」

マキコ「ふーん…(再び即開封)甘い!!やる!焼酎!!」

結局、マキコさんとクリスマスぽい事は何も出来なかったが、なんだかんだ凄く楽しかった。
ご飯を食べた後、マキコさんと飲みながら色々話をした。

マキコ「高校の頃はね、親と仲悪かったのよ、一年くらい口聞いて無かった」

1「なんでですか?」

マキコ「付き合ってた人が居たんだけど、その人と付き合うな!って言われたのね、でもその人と付き合ってるなんて一回も言った事無かったのに。何で知ってるのかと思ったら、マキコの日記をずっと勝手に読まれてたんだ」


1「…」


マキコ「そっからしばらく、人を信用出来なかったね」

しかし、今マキコさんは両親と、とても仲良しだという。
マキコさんは言った。
和解するのに、時間は掛かった。
でも、お互いに、本当の本当の本音を言い合わなきゃ意味がないから
無駄な時間だったとは思わない、と

それから、マキコさんとカラオケに行き、5時間くらい歌った。
翌日、私の声は、椿鬼奴みたいになり、一週間くらい戻らなかった


101::2011/10/30(日) 01:41:42.71 ID:uXmFqIlmO

という感じに、年末年始編は終了です


102::2011/10/30(日) 02:10:17.55 ID:uXmFqIlmO

続きはまた明日
オマケにマキコさんのエピソードを一つ


マキコさんは下ネタが大好きだった
私はTSUTAYAが大好きだった
そんな私達が、ある時、DVDの話を、していた。


1「マキコさん映画とか見るんですか」


マキコ「見たいねあるのよ!超エロいやつ」


1「なんですか」


マキコ「えーと、杉本あやが出てたー」


1「ああ~、なんでしたっけ」

マキコ「…~と蛇」


1「なんでしたっけ」


マキコ「~~…と蛇」


1「なんでしたっけ」


マキコ「そうだ!ハブと蛇た!!」


1「両方蛇じゃないですか!!?」


A.花と蛇


103:名も無き被検体774号+:2011/10/30(日) 02:10:45.45 ID:0jPgbfSIO

お疲れ様♪
これは19歳の冬?


104::2011/10/30(日) 02:14:03.53 ID:uXmFqIlmO

>>103
はい19歳でした


105: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/10/30(日) 09:06:32.51 ID:y0hIT7T1O

>>104
そうか 未成年の飲酒か


107::2011/10/30(日) 16:34:08.95 ID:uXmFqIlmO

>>105
そうですあの頃の自分はノータリンだったので
いつか突っ込まれるだろうと思いつつ、お酒絡みのエピソードが多いのでそのまま書きました
まずければもうこのまま終了しますが、身バレ防止でちょこちょこフェイク入れてるので
あくまで、実話に基づいた話と思って頂けたらと思っています


109:名も無き被検体774号+:2011/10/30(日) 23:18:39.45 ID:fOhnY97n0

このまま続けてほしいな。
諸事情は読み手の技量と読解力が試されるということで。


113::2011/10/31(月) 14:00:46.91 ID:6TAA1TJEO

1です遅くなりました
なんか色々すみません…
私も最初年齢をズラそうとか迷ったんですが、矛盾が出てきてしまいそうなのでこのまま書きました
過去の話だしセーフかなあ、と軽く思って
自分的にも出来れば最後まで書いてみたいので、お言葉に甘えて続きやっていこうと思います
でもこれ以上問題が出ないように出来るだけ早く終わらせたいと思います
今日か明日までには!


114::2011/10/31(月) 14:20:18.14 ID:6TAA1TJEO

年明けて2月
店長が独立の為、藤井さんが就職の為に辞めた
私がここに来てもうすぐ一年、半分のメンバーが入れ替わっていた
仲良しメンバーで残ったのはついに私、マキコさん、翔、の三人
話す時の輪が小さくなったのを日を追うごとに実感していった。
雑貨屋も、怒られながらも続けていたが、この時、私は3月いっぱいで雑貨屋辞めようかな…
と思っていた
年末年始忙しかったぶんの燃え尽き症候群でもあると思うが、居酒屋優先の生活に戻りたい、という感情もあると思う。
なんだか寂しくてこれ以上楽しかった生活を変えたくなくて、楽な方に流されたい、という緩みが私の中に生まれていた


115::2011/10/31(月) 14:36:11.62 ID:6TAA1TJEO

そんな事を考えながら、過ごしていたある日
雑貨屋の女性の先輩(ちっちゃくて可愛くて優しくて、猫村さんみたいだったから以下猫村さん)
が、なんだか嬉しそうに私に話し掛けてきた

猫村「ねえねえ!1さんがかいたコップ!売れたよ!」


私がかいたコップ?
最初訳がわからずに居たが、猫村さんの説明でようやく思い出した。
商品の一つに、自分でかいたイラストをマグカップ出来るというオリジナルマグカップキットがあったんだが
こういう風に仕上がる、というサンプルに私のかいたイラストで作ったコップを置いておいたのだ
それをレジに持ってきたお客様が居たという
猫村さんが
「すみません…それは商品じゃないんです」
と伝えたら
「この絵が好きだから、いくらでもいいので売って欲しい」
と言われ、売れたという事だった
私はずっとポカンとしていた
作業も遅いし、店長に怒られてばかり
毎日びくびくしながら、行きたくねー、と思いながら居る私が、ここに勤めている意味
私はこの店で、初めて役に立ったのだろうか…?
帰り道、歩きながら考えていた。
色々考えながら、思い出したのは、確かに確かに小さい頃は私は絵を描くのが好きだった事。
コンクールの為にデッサンや色を指定されたり、描きたくない物をかかされるようになる前は
確かに私は絵を描くのが好きだった
専門に居た頃に、この事を思い出した事は一度も無かったのに


116::2011/10/31(月) 15:00:28.65 ID:6TAA1TJEO

この事をマキコさんに話した
するとマキコさんは
「好きじゃん、あんた絵描くの。あんた絵描いてる時真剣に楽しそうだから、そん時だけはなんかイタズラできないもんww」

私は居酒屋でも看板やメニューの挿絵を描いていたので、マキコさんは私が絵を描いているのを見た事がある。
マキコさんに楽しそうだ、と言われたが、私はただ店長に描いて、と言われたから描いてるだけのつもりだった

専門を辞めた時点で、私の「絵」という物は終わったと思っていた。
この先の人生は絵にまったく関わらない道を進む。
(大袈裟かもしれないが、小学生時代と高校二年間くらいは本当割と義務的に絵を習っていたので、好きとは思わなかったが、絵が自分の中を占める割合は大きかった)

しかし、働きながらも、私はなんだかんだ絵を描いている
しかも専門や昔の頃よりも楽しそうらしい
専門から社会、というフィールドに移って、絵がわずかながらも役に立っている
今までなんとなくやってた「絵」という物が少しは活かされている

ずっと不安だった
「専門を辞めて、まともに働いている人は少ない」

という言葉

この時、私はやっと、悪い方には向かっていないはずだ
という確信が持てるようになった。
雑貨屋を3月いっぱいで辞めようと思っていた事は、この時はもう忘れていた。


117::2011/10/31(月) 15:17:52.75 ID:6TAA1TJEO

この事があってから、雑貨屋の仕事にも結構前向きに取り組むようになっていった。
そんなある日、店内で作業をしていたら店長にレジの中に呼ばれた。
また怒られる…とドキドキしながら向かったら、パソコンを向いていた店長に尋ねられた


店長「ねえ、次入れる商品なんだけど、どっちがいいと思う?」

1「え!」

店長「え!じゃなくて、こっちとこっち、どっちがいいかな」

1「えー、こっちですかね…」

店長「うーん、でもこっちは去年入れた時あんまり売れなかったんだよね」

1「じゃ、じゃあこっちですかね?」

店長「でも最初はこっちがいいと思ったんでしょ?真剣に考えてる?」


何なんだ…新手のイジメかと思いながらも話し合い、結局店長押しの方に決まり、作業に戻ろうとした

すると、ぽつり、と店長が呟いた


「1さんがポップかいた商品、よく売れるよ」


店長に、初めて、褒められたのだ
と気付くまでに時間が掛かった。
冷静を装っていたが、内心天井まで跳ね上がりたい位嬉しかった
やったやったやったぞー!という心の声が私のやる気のエンジンをオンにしたのであった。


118::2011/10/31(月) 15:21:44.66 ID:6TAA1TJEO

それから5月くらいまでは、一番精力的に働いたと思う。
今度はいい意味で忙しくて、もう寂しいという気持ちや辞めたいという気持ちは無かった。
ここまでは順調だったが、その年すっかり暖かくなってきた頃に掛かってきた一本の電話が
私の運命を変えることになった


119::2011/10/31(月) 15:28:59.93 ID:6TAA1TJEO

その日の仕事終わりの夜、実家の姉からから電話が掛かってきた
始めは軽い近況報告だったが、何かいつもと雰囲気が違う事は感じていた
少しの沈黙の後、一切冗談の無い声で姉が呟いた


「1さ、もう学校行ってないのに、いつまでそっちに居るの?」


いきなりそんな事を言われ、カチンときた私は、ちょっとキレ気味に仕事やってるし辞めるわけにはいかない
仕送り貰ってるわけじゃないんだから、とやかく言われたくない


そんな私の言い分に、姉は私よりも更にキレ気味の声で言った。


「お母さん達黙ってるからあんたは知らないだろうけど!こっちは今大変なんだよ!!それなのに何であんただけ勝手に過ごしてるの!?」


何の話か分からず動揺していたら、姉が少づつ話し始めた。
姉から聞かされた内容を私は今まで一切知らなかった


120::2011/10/31(月) 15:39:59.09 ID:6TAA1TJEO

そう大昔の話じゃないので覚えている人もいると思うが
某食品会社の汚染米事件。うちの実家はお菓子会社を経営してて、米粉を使ったお菓子も多く作っている

その事件後、その某食品会社から仕入れた物を使っている疑惑がある会社としてうちの会社の名前が新聞に載ってしまったらしい
もちろんうちの会社は某食品会社の米粉なんて使っていない
記事は嘘だった。
しかし、新聞を見た取引先がいくつもうちとの契約を打ち切ってきたという

そのせいで会社は大赤字。お母さんは体重が10キロ近く減り、お父さんはノイローゼ気味
更に悪い事は重なるようで、おばあちゃんが交通事故にあった
幸い命に別状は無かったが、歳なのでかなり気落ちしている

私はこの年、正月実家に帰らなかったので、何も知らなかった。
電話で話す両親はいつも元気そうに、仕事頑張ってる?としか言ってこないから。
頭をハンマーで殴られたみたいな衝撃だった


121::2011/10/31(月) 15:43:18.40 ID:6TAA1TJEO

すみません、なんだか思い出して疲れてきたのでちょっと休憩します
今日中に終わらせるのはやっぱり無理かもです…
でも大分クライマックス入ってきたのであと少しお付き合い頂けたらと思います


123:名も無き被検体774号+:2011/10/31(月) 20:51:56.83 ID:bBDpfkUm0

うむ。読みやすいし面白い
ゆっくりでいいよ。


132::2011/11/04(金) 14:34:03.21 ID:LgOIUAUSO

電話を切った後、私は考えた。
帰った方がいいのだろうか。いや帰った方がいいに決まっている。
今家賃や光熱費などの必要経費は、実家に帰れば要らなくなるので、その分家に入れられるし
何より精神面で傍に居て支えてあげられる
でも正直な本音は帰りたくなかった。
最初に書いた通り、私は社会に出れば本当に仲のいい友達と呼べる人なんてそう出来ないと思っていた
マキコさんと仲良くなってその考えは少しづつ変わっていったが
結局、近くにいなければ、マキコさんとも次第に疎遠になっていくだろうと思った。
高校で別れたり進学や就職で別れた友人達とは必ず、「すぐに会える」「絶対に年に何回か集まろう」
と言うが、現実それはあまり叶ってこなかった
別に縁が切れるわけではないが、お互いに忙しかったり、新しい生活優先になったりで、都合が合わなくなってくる
何回も断っているうちに、お互いにもう諦めてしまう。
諦めてしまえば、会わなくても、平気になってしまう。
マキコさんとそうなるのが私は怖かった。
その日の夜は眠れなかった。


133::2011/11/04(金) 14:43:12.50 ID:LgOIUAUSO

その翌日、明らかに元気の無い私にマキコさんは聞いた

「なんかあったの?」


でも私はこの事をマキコさんに話せなかった。
マキコさんは大人で、すごく家族想いな人だ
(マキコさんも遠くはないけど出身はこの町ではないが、必ず年に何回かは無理矢理時間を作って帰省したり、家族をこっちに呼んだりしている)

マキコさんに話したら、絶対に帰ってあげた方がいいと言う事は分かっていた。
マキコさんにそう言われてしまえば、私にはもうなす術が無くなる。

ただ、お姉ちゃんと電話でちょっと喧嘩した、とだけ言って話題を変えたが

結構鋭いマキコさんは真顔だった。
他にも何かありそうな事に気づいていたと思うが、私がそれ以上何も話そうとしないので
マキコさんも追求はして来なかった。
この日から、本当に少ーしづつだが、マキコさんとの関係がギクシャクしていった。


134::2011/11/04(金) 14:56:12.49 ID:LgOIUAUSO

それからも、毎日この事で悩んでいたが、誰にも言えなかった。
誰にも言えなかったのは、私の中では「帰りたくない 」という気持ちがあったので
誰かに「帰った方がいい」「帰りなさい」言わるのが怖かったから

その意見が正論で、自分が勝手な事も自覚していたので余計に話せず逃げていた。

マキコさんはまだ私を疑っていた。
居酒屋の時みんなで馬鹿話してて、私は普通にしているつもりでも

「1今日ノリ悪いね、何かあったっしょ?」

など何回も聞いてきていた。
私はその度に、はぐらかしていたが、回数が多くなるにつれ

「別に何もないっすよ、別にのってるじゃないすか」

と、少し苛立った返しをしてしまう事もあった。
マキコさんはそれでも冗談で返してくれたが
別に何も悪くないマキコさんに八つ当たりしてしまい、帰宅してから自己嫌悪していた。

そうなるのが嫌で、忙しいふりをして若干マキコさんを避けたりもした

話す時はいつも通り、ふざけたり冗談言ったりして、避けてるとは悟られないよう自分なりに頑張っていたが

上辺の態度が嫌いなマキコさんにはそんな物通用しなかった


135::2011/11/04(金) 15:11:40.99 ID:LgOIUAUSO

そんなこんなで6月、ギクシャクはしながらも、マキコさんとはまだ仲良かったし
居酒屋に新人さんが入ったり、雑貨屋も忙しかったりで、「何か」が変化している事に私は一切気づいていなかった。

そんなある日、雑貨屋の終わりに、たまたま藤井さんに会った。
藤井さんは2月いっぱいで辞めた後、就職して美容師になっていた。
久しぶりだったので軽く話していたら
藤井さんが思い出したように言った

「あ!1ちゃんこの前は来なかったけど、今度はちゃんと休み取って参加してよ~!」

藤井さんが言ってる内容が分からずにいたら藤井さんも不思議そうにしていた
嫌な予感がして心臓がバクバクしていた

「ほら…この前、久々にマキコさんと修三さんと翔と俺、集まって、1ちゃんは仕事だから来れないって」


そんな事があったなんて、私は一切聞かされていなかった。
例え本当に仕事で来れない時も、いつもなら必ず誘いの声は掛けられる
マキコさんはどんな飲み会も絶対にいつも私を最初に誘ってくれていた。
むしろ
「今度の日曜さ~〇〇行きたいんだけど、他に誰誘おっか」
など、私とマキコさんで決めるみたいな感じで

藤井さんは変な表情をしていたが、私は絶対に悟られたくないと、必死になりながら笑ってごまかし
「今から居酒屋だからまたメールします」 と言って去ってしまった。

藤井さんと別れて10メートルくらいたった所で私は自分が笑っていない事に気付いた。


136::2011/11/04(金) 15:25:01.75 ID:LgOIUAUSO

その日の居酒屋

なんとか出勤したが、正直頭の中がぐちゃぐちゃで、帰りたかった。

制服に着替えて、店に向かってる途中、マキコさんと誰かが喋っていた。

私に気付いたマキコさんが

「1おはよ!」

と言ってきた。いつもと変わらず笑って声を掛けてくれたが、その時の私は疑いの心でいっぱいだった。

本当は私に苛ついてるんじゃないのか、嫌っているんじゃないのか
義理で仲良さそうにしてるんじゃないのか
マキコさんの事はよく分かっているはずなのに
そんな被害妄想でいっぱいだった。

マキコさんの挨拶に、私は目を合わせないまま「おはようございます」とだけ言って素通りした。

後ろでシーンとしたマキコさん達の感じが伝わってきたが、私は表情を確かめる事が出来ず、そのまま出勤した。

この日、私はマキコさんと必要以上の事は話さなかった。
マキコさん以外の人とは普通に話していたので、様子がおかしいとかは周りには思われなかったと思う。

ただ、終わった後
いつもならマキコさんとジュース飲んだり喋ったりを毎日していたのだが
その日、私は何も言わずに先に帰った。
完全に一時の感情による物。
冷静になれば、色々事情があったのか、とも思えたのに。
私はガキだった。
この日、私は完全に判断を間違えたのだった。


137::2011/11/04(金) 15:42:23.23 ID:LgOIUAUSO

次の日から、事態は変わった。
マキコさんは私にほとんど話掛けてこなくなった。
私もマキコさんと話さなかった。
お互いに他の人とは普通に話していたので、喧嘩みたいではなかった。
まるで、初めから仲良くない人達みたいな感じになっていた。
仕事中の私は完全に以前の人間関係に冷めた私に戻って、こんなもんだ、とふわふわした、地に足が着かないような感じで過ごしていが
一日が終わって、家に帰って、鍵を閉めた瞬間、毎日寝るまで号泣していた。

本当この時期、多分一ヶ月くらい、毎日帰ってから目茶苦茶に泣いていた

多分ちょっと頭おかしくなってたと思うww

本当に、本当にこの一ヶ月は地獄だった。

居酒屋で、他の人とは普通に話していたが、ふと
「なんか、最近、全然言葉を発してないな」
と思う事が多くなった。
それだけ今までマキコさんと話して、笑っていたのだと思い知った。
家で泣いてる時、色んな事を思い出していた。
飲み会たのしかったなー、とかクリスマスたのしかったなー、とか
泣いてるのに、思い出して笑ったりしていたww

昼は冷めてて、夜は熱く泣き尽くした日々を過ごしていた6月の後半、多分最後の涙が尽きたのだろう

ふと

「しゃーない、地元帰るか」
と思った。

本当、仕方ない、と思った。
もうこの場所に縋り付く、理由が無くなってしまった。と
本当は、居酒屋も雑貨屋も好きになっていた。
前みたいにマキコさん達とみんなで仲良くしたかった。
でも、きっともう無理だ仕方ない、帰ろうと思ったきっかけはそれだけ。
本当に最後まで勝手だった。

7月いっぱいで居酒屋を辞める事を、涼子さんに伝えた。
マキコさんには、まだ言えなかった。


139::2011/11/04(金) 15:55:49.91 ID:LgOIUAUSO

居酒屋を辞めると決めてから、少しだけ気が楽になった。
6月の終わり、一人で休憩してたら翔が話し掛けてきた

「1、7月で辞めるの?」


涼子さんから聞いたらしい。凄いびっくりしてた。
なんか笑ったww

1「うん」

翔「えーやだなあ寂しいじゃん…」

1「ありがとうwもう疲れちゃってさー」

翔「ていうかさーなんかあったのマキコさんも心配してるんだよ」


マキコさん、という単語が出てきてドキっとした私は、思わず強引に話題を変えた


1「いやいや!それより、私三日後誕生日なんだよ!何かちょうだい!」

翔「あ!そうじゃん!いいよ!何がいい?」

1「え!本当に何かくれんの?いーよw冗談だよw」

翔「いーよいーよ!あげるよ!ww」

1「マジで!じゃあオールドファッションw」

翔「オールドファッションww了解ww」


私とマキコさんが話さなくなってからマキコさんと仲良い翔とも必然的にあまり絡まなくなっていたので
久々に翔とゆっくり話した
やっぱりここは楽しいな~辞めたくね~な~
と思ったがもう7月で辞めるのは決まっている
人も募集してる。
気楽になった次は、やっぱり寂しくなった


167:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 02:54:20.90 ID:CD/QWG6u0

>>139
オールドファッション好きに悪い奴はいない
オレはたまにチョコがかかったオールドファッションに浮気するが
でも最後にはオールドファッションに戻る

すまん。ちょっと嬉しくなって関係のない話をしてしまった。
なんの話だってのな・・・wまさに穴があったら入りたい


140::2011/11/04(金) 16:10:01.31 ID:LgOIUAUSO

6月も末も末
そして私の誕生日。
居酒屋に出勤したら、涼子さんに言われた
「1、7月いっぱいていう事になってたけど
思ってたより早く人集まりそうだから、もし早めに終わりたいなら6月いっぱいでも大丈夫そうだよ
どうする?」

最初私は出来るだけ早く辞めたい、と言っていた
とにかくマキコさんと口を利かない日々がしんどかったし、7月は雑貨屋も忙しいので
だから私は涼子さんの問いにお願いしますと言った
最終的に7月頭数日だけ出勤する事になったが
私の出勤日数はもう片手で余るくらいに迫っていた。
そしてその日もいつも通り終了して、帰ろうとしたら翔がミスタードーナツをくれた

翔「昼に買ったから時間経っちゃったww頑張って今日中に食べて」

オールドファッション以外にもチョコファッションやポンデリングなど大量に入った袋を買ってきてくれて
とても感動した。辞める事が益々寂しくなってきた。
なんか色んな物が湧き上がってきたんだよね
寂しい、嬉しい、辛い、懐かしい、でも悪い気分じゃない
痛いけど優しいみたいな

そんなホクホクした気持ちでドーナツを抱えて家路についている途中

着信が鳴った。

ドーナツやら荷物やら抱えて手が離せない状態だったので家に着くまで私は電話を無視して、部屋で腰を下ろして
電話を確認した


マキコさんだった。


142::2011/11/04(金) 16:33:58.48 ID:LgOIUAUSO

この時点で、本当に私はマキコさんと一月近く口聞いてなかった。

酷い日は挨拶すらしなかった事もある

なのに、不思議と、気まずいという気持ちも、緊張するという気持ちも湧かず

もう飛び上がる勢いで慌ててマキコさんに電話を掛け直した。

きっと諦めた心の奥底で、臆病だった私は待っていたのだと思う

一番最初に話し掛けてくれた時みたいにまたマキコさんが唐突に脈絡のない話をしてくれるのを

自分からは何も言えないくせに、本当ヘタレで勝手な奴でした。


1「マキコさんどうしたんですか?」

マキコ「ちょっと!今どこいんの?」

1「え、え、え、家です!」
マキコ「はあ?なんでよ?」
1「え、え、え?家じゃだめですか?!」

マキコ「当たり前よ!今日あんた誕生日じゃん!もう、今から行くから家の前出ててよ!」

ちょっと意味が分からなかったが、マキコさんが来るというのでそんな事考えてる余裕も無く
居酒屋の制服のままでマンションのエレベーター降りて家の前出た。
数分後、単車に乗ったマキコさんが、でっかい紙袋を持って走りにくそうにやってきた


1「マキコさん?どうしたんですか!?」

マキコ「どうもこうも、あんたはもー…!はいこれマキコと修三から」

1「ありがとうございます…マキコさん、あの、私、」

マキコ「ていうかあんた!6月いっぱいで辞めるんでしょ?(辞めるんでしょ?が優しかったww)涼子さんから聞いたよ」

1「は、はい、ゴメン、な」
マキコ「あーもういいのよ辞めるのは別に気にしなくて!!なんでマキコじゃなくて涼子さんに先に言うのよ!!」

1「え、あ、え?」

マキコ「なんでよりによって涼子さん!なんで涼子さんあーもうムカつく!!」

1「さ!!サーセンwwww」


そっからは普通に少し話して、マキコさんは帰っていった。

本当、今まで一月も口聞いて無かった事実なんて、無かった事のように私達は前通りに話した。

マキコさんから貰ったのは目茶苦茶可愛い、赤いランプだった。

この辺には無い、とあるショップの物だったので、当日用意した物でない事は分かった。
私はまたもや寝るまでずっと号泣してたが、今度は嬉し涙だった。


156::2011/11/05(土) 00:39:24.07 ID:N9/pQypxO

それから数日後、私の居酒屋生活は一年半で円満に終了した。
小さい花とケーキを貰い、帰ろうとすると、マキコさんに声を掛けられた
誕生日後は全くもって前通りマキコさんと超仲良しの関係に戻っていたww


「飲みにいこっか」


物凄い久しぶりの、マキコさんとの二人飲みだった。
マキコさんと二人だけで行った送別会は静かで穏やかだった。
たわいもない話で馬鹿みたいに笑ったり、思いで話してまた笑ったり
そんなふうに話していたら、ふとマキコさんが呟いた

「マキコ、五年間この居酒屋で働いてんじゃん。今まで色んな子と仲良くなったけどさ、そん中でも、ここまで、休みの日とかクリスマスまで一緒に居たのはあんたが初めてだよ」


「毎日飲み行って、こんな笑ったのは、あんたが一番だったよ」


この時、私もです、と言いたかったが胸が詰まって言葉が出てこなかった。
嬉しいやら恥ずかしいやら酔っ払ってるやらで、私は変に笑って

やっとの思いでこう言った。

「私も、マキコさんみたいな人に出会ったのは初めです。多分この先も、マキコさんくらいの人には出会えないんだろうなー」

そんな私に、マキコさんは「当たり前よ!」と言って笑って
その後はまた馬鹿みたいに飲んでかなり酔っ払った。
私達がけっこう出来上がってきた頃に、仕事が終わった修三さんも来た。
それから修三さんと三人で飲んで、深夜三人で歩いて帰った。

酔っ払ったマキコさんは私達の何メートルか先を歩き、その後ろで修三さんと私は並んで歩いていた。

その時、修三とこんな話をした。


修三「1ちゃんも、とうとう、あそこ(居酒屋)から居なくなっちゃうのか~」

1「はい、寂しいです」

修三「マキコは、きっともっと寂しいと思うよ。オレはオレが居なくなっても1ちゃんがいるから大丈夫だと思ってたけど」

1「はい…」

修三「1ちゃん、1ちゃんはずっと、マキコの味方でいてあげてね。居酒屋辞めても、どこに行ってもずっと。マキコ1ちゃんの事大好きだから。」


ご機嫌に酔っ払いながらフラフラ歩いていたマキコさんを見つめながらこう言った修三さんの姿は
今でもハッキリと思い出せる。

修三さんの言葉に、私はこれでもか、というくらいの首を大きく振って頷いた。


157::2011/11/05(土) 00:51:21.33 ID:N9/pQypxO

居酒屋を辞めた私は、前より少し暇になった為
7月頭、休みを貰って帰省した。
一泊二日、かなり久しぶり帰省だった。
久々に会った家族はみんな優しかった。お姉ちゃんももう怒ってなくて、私の体調を心配してくれていた。
私はこの時来月くらいに、地元に帰る事を家族に伝えようと思っていた。

しかし中々タイミングが掴めず、言えずじまいで、とうとう二日目の夕方になってしまった。

夕方、お母さんが帰る前に二人でご飯を食べに行こうと言ったので
駅の近くの居酒屋に行った。

私は居酒屋にいる間、言わなければ、言わなければ、と思いながらも関係の無い話ばかりしていた。

関係の無い話とは、主にマキコさんの話だった。

マキコさんという人が居て、面白い人で、優しい人で、でも厳しい人で
すき焼きやカレーを作ってくれた
クリスマスも一緒にしてくれた
誕生日も祝ってくれた

そんな話をずっとしていた。
お母さんは終始ニコニコ笑って聞いていた。


158::2011/11/05(土) 01:05:47.01 ID:N9/pQypxO

雑貨屋の事も話した。
忙しくて、怒られるけど、自分が絵をかいたコップが売れた。
計算が得意になった。

いつの間にか夢中で話していて、気が付けば、新幹線の時間が迫っていた。

時間が無い、そう思った私は慌てて話を変えて切り出した

「会社の話聞いたよ、もう居酒屋も終わったし、8月に帰ってくるから」


そう言った瞬間、今までニコニコしていたお母さんの顔が変わった。
そして、真剣な顔で言った。

「帰ってきちゃ駄目だよ。そんなに頑張ってるのに、こんな事で帰ってきたら駄目!絶対に後悔するよ」


予想外の反応に、私は戸惑って、でも帰ってきたら家賃いらないから給料そのまま家に入れられるよ
忙しい時は家事も手伝えるよ
とか言っていたら、お母さんに「別にあんたの給料なんてあてにしてないwww」と笑われた。

でも、イマイチ納得の出来なかった私は、学校辞めたのに、よそにいる意味ないじゃんか、と言ったら


「働いて自分で生活して、その上マキコさんみたいないい人に出会えたのに、意味ないなんて言うな、学校だけが勉強じゃないよ」

と言った。

そこで私の時間切れになり、お会計を済ませ駅に向かった
帰りの新幹線を待つ間、お母さんは一緒に居てくれた。
今度こそ時間が無いと思った私は、今度は躊躇わずお母さんに伝えた。


「もうちょっと、頑張ってみる」


お母さんは嬉しそうに頑張って、と言って、また私の忙しい日々は始まった。


159::2011/11/05(土) 01:20:41.80 ID:N9/pQypxO

8月、雑貨屋のみの生活になった私は前以上に雑貨屋の仕事に情熱を注いでいた。
なんかこの時期はもう、怒られつつも店長とは結構仲良くなってて
鬼コーチとゆとり馬鹿から鬼コーチと頑張るのろまな亀くらいにはランクアップしてたと思うww
そんな夏の終わり
マキコさんからビアガーデンに行こうと誘われた
なんでも、デパートの屋上で長年続いてたビアガーデンで今年を最後に閉まるらしく、記念に行ってみよう、との事だった。

久々に居酒屋の仲良しオールスター全員集合で夕方から集まり
ビアガーデンを堪能した。無茶苦茶飲むし、食う集団だったので結構ビアガーデン荒らしみたいになっていた
飲み放題をいい事に、全員両手にジョッキを持っていたww

そんな感じで、夜は更けていき、長年ありがとうございましたみたいなアナウンスがビアガーデン内に流れ始めた
するとその瞬間大きな花火が夜空に咲いた
例年は花火などなく、サプライズのサービスだったという
ジョッキを持ったままマキコさんが

「最後の花火だね」

と言った。

そしてそれは本当に、私にとってこの土地での最後の花火になった。


161::2011/11/05(土) 01:30:48.52 ID:N9/pQypxO

夏が終わって9月、私は雑貨屋で新人さんに教えるようになっていた。
仕事の方は相変わらず忙しく、順調だったが、実家の方はやはりまだ思わしくなかった。

度々お姉ちゃんに電話を掛けて様子を聞いていたが、どうやらその時はお父さんの体調があまりよろしくないようだった。

来月検査をする、でも1は心配しなくていい、帰ってこいって言ってるんじゃないからね

お姉ちゃんは前に私に怒った事を気にしているようだった。
そんな優しさが、怒鳴られるよりも胸に痛かった。

私の中で、もう一度迷いが産まれ始めた。
やっぱり帰るべきじゃないのか
帰らなければいけないのではないか。
一日に何度もそう考えるようになった。


162::2011/11/05(土) 01:41:41.11 ID:N9/pQypxO

うだうだ悩んではいたものの、ハッキリとした答えが出せないまま、季節は少しづつ肌寒い晩秋。

雑貨屋の仕事終わりに、マキコさんから着信が入った。
修三さんと二人で飲んでいるので参加しないか?
との事だった。
この日店長にコテッコテに怒られ、家の事で悩みまくっていた私は酒なんて飲める状態じゃなかったが
精神的にどうしてもマキコさんに会いたくて二つ返事で承諾した。

合流したマキコさん達は既にいい感じで、そのままカラオケに行った。
いい感じのマキコさん達に早く追いつかねば、と思った私は
普段の倍のスピードで酒を飲みテンションを上げた。
この時のテーマは
「ブルーハーツとハイロウズしか歌っちゃいけないカラオケ大会」

3時間ぶっ通しで三人でブルーハーツとハイロウズのみ歌ったwww
歌いきったwww


ここまでは、いつも通りの楽しい飲み。ここまでは。

しかし、この後次の店で、私にとってこの土地最大の事件が起こってしまうのだった。


163::2011/11/05(土) 01:56:23.76 ID:N9/pQypxO

カラオケを出て、次に行ったのはマキコさんの知り合いがやってるダイニングバー

そこでは最初、普段にご飯を食べながら話していた
この時、確か私は一年くらい彼氏がおらず
話題はそのネタだった。
彼氏早くみつけろー
修三の友達紹介するよー
まではちゃんと言葉で聞こえてた。
なんていうか、例えるならバッドトリップみたいな
今まで普通に話していたのに、急に周りの音声が聞こえなくなった、同時に
物凄い、何故か分からないけど物凄い不安が襲ってきて、ネガティブな感情がうわーと胸に広がった。
お父さん大丈夫なのかな
お姉ちゃん大丈夫かな
私は帰らなくていいのかな
急にそんな気持ちがどんどん頭を回って気分が悪くなってトイレで吐いた。
普段なら吐いても全部出してしまえばスッキリするのにこの時はどんなに吐いても一行に悪くなるばかりだった。
ついに立ち上がれなくなった。
もしや、これが噂の、急性アルコール中毒
嫌な予感が頭を過ぎった。なんとかしなきゃ、思ったが体が動かない
30分位トイレに篭った所で、トイレのドアが無理やりこじ開けられた
必死な顔をしたマキコさんが居た。


164::2011/11/05(土) 02:12:19.87 ID:N9/pQypxO

マキコさんの顔を見た瞬間、私は「救急車呼んで下さい」みたいな事を言ったと思う。

そんな私に、マキコさんは「馬鹿!救急車なんかよんだらあんた大事になるよ!タクシー呼ぶから今日は帰りな!」みたいな事を言って
タクシーを呼んでくれたと思う
(すんません、この辺記憶曖昧)

気が付いたら私はタクシーの運転手さんに、「早く降りて下さいよ~」と言われ、家の前に来ていた。
しかし体が動かない。
エレベーターすら乗れない。
私はタクシーの運転手さんに「病院行って下さい、開いてるとこ、どこでもいいんで」と言って

すこし離れた病院に一人で向かった。結局動けない私を、タクシーの運転手さんが受付まで運んでくれた。

私はこの時、自分は確実に急性アルコール中毒だと思っていたが

私の姿を見た看護師さんは真っ先に私の体を抱え、口元に紙袋を持ってきた

「あんた、自分が過呼吸になってんの気付いてる?」

そう言われた所で、私の意識は朦朧とし始めた。
最後の記憶は看護師さんとの少しの会話

看「今すぐ家族の人に来てもらいなさい、連絡先だけ教えてくれたら寝てていいから」

1「出身こっちじゃないんで一人です」

看「じゃあ、知り合いでも友達でも誰でもいいから!とにかく誰かの連絡先教えて」

1「絶対に嫌です、お願いですから誰にも連絡しないで下さい」


もうここで完全に意識は途切れた。
時刻は深夜2時くらいだったと思う。


165::2011/11/05(土) 02:25:40.72 ID:N9/pQypxO

目が覚めたのは3時くらいだった。
白い天井、頭はまだボーッとしてた。
視界を少しずらした。
横にマキコさんが居た。マキコさんは泣いていた。

「あんた、本当に、何があったの?どうしちゃったの?何も言ってくれないからマキコ何も分からないんだよ」

マキコさんが泣いている、マキコさんの泣いた顔を見るのは初めてだった。
そう思ったら私も自分が不甲斐なくて苦しくてしんどくて、泣けてきた。
子供みたいにわんわん声上げて泣いた。
心の中でマキコさんごめんなさいとずっと言っていた。
こんなんでごめんなさい、と。
マキコさんはいつも本音で接してくれるのに、腹から話してくれるのに
自分は意気地なしで、突き放されるのが怖くて
はぐらかしてばっかで、でもそれがマキコさんを心配させてごめんなさい
本当にごめんなさいと泣き喚きながら思った。

結局、看護師さんが、私の携帯の一番始めにあった履歴の人に連絡を取って
それがマキコさんで、マキコさんは病院に掛けつけてくれたようだった
深夜3時、マキコさんは一人で病院に来てくれたのだった。
その日、私は泣き疲れてそのまま眠った。
次に起きたのは7時、この時結構回復していた私は、あと1時間で仕事に行かなければいけない、と焦り、病院からそのまま昨日と同じ格好で仕事に行った。


166::2011/11/05(土) 02:34:42.05 ID:N9/pQypxO

その翌日から一ヶ月くらい、マキコさんから連絡は無かった。
しかし、不思議と私は冷静だった。
あんな事があって、マキコさんも絶対に私に引いたはずだ。
もう仕方ない、と。
もし私がマキコさんの立場だったら、私みたいなキチガイともう関わりたくないと思うし、仕方ないと
私は完全に諦めていた。
その一ヶ月は一切酒を飲まず、手の甲にマジックで
「絶対禁酒!」と書いて
真面目に仕事だけやっていた。(マジで毎日マジックで書いてましたよww)

しかし、マキコさんという人は、私のチンケな予想なんて軽々超える人だった。

事件から一月たった11月頃、マキコさんからの着信が鳴った


「久しぶり!飲み行くよ!」

全くいつもと変わらないマキコさんの声だった。


168::2011/11/05(土) 03:01:42.21 ID:N9/pQypxO

久々のマキコさんとの対面、しかもあの病院以来の再会で私はさすがに少し緊張していた。
しかし待ち合わせ場所に着けばマキコさんはいつも通りだった。
あの日の事には特に触れず、初めいつも通り馬鹿話をしていたんだけど、ふいにマキコさんがこう訪ねてきた。

「1さあ、本当は絵をやりたいんじゃないの?」

マキコさんの突然の問に私は?!となっていた
そんな私にマキコさんはこう続けた。


「1さ、学校辞めたのずっと気にしてたじゃん、だからマキコ思ってたのよ、本当は絵を続けたいんじゃないのかなーてそれで悩んでんじゃないのかなーて」

「もしね、修三と、マキコが店を出すとじゃん。そうなったらね、その店に1の絵を好きなだけ飾っていいよ。好きなだけ、かいていいんだからね」


私はここで、初めて分かった。この一月、マキコさんは考えていてくれたのだ。
何も言わない私が、何を悩んでいるか。
何も言わない、何も教えない、何でもはぐらかす面倒くさい私が何を悩んでいるか、マキコさんは考えてくれていた。
普通、人の悩みなんて好き好んで聞く人なんていない。
ましてや、自分からは何も言わない私の話なんて

それが普通だ。

しかし、マキコさんは普通ではなかった。

何も言わない私が、何を考えているか、真剣に考えてくれて。
何も言わない私を許したまま、自分の意見を伝えてくれて、救いを差しのべてくれて

私はマキコさんに泣きながら

「ありがとうございます、ごめんなさい本当にありがとうございます」

を繰り返した。

そんな私に、マキコさんも「泣くな馬鹿が!!」と怒りながらちょっと泣いていた


176::2011/11/05(土) 10:13:15.83 ID:N9/pQypxO

そしてまた少し過ぎ12月
雑貨屋の一番忙しい時期がまた今年もやってきた。

私の中で、「このまま来年もここに残り仕事を続けるか」「地元に帰るか」はこの時はまだ保留になっていた。
マンションの契約は2月まで
今はとにかく忙しいし、それまでに考えよう、と。
でも私の中で、「マキコさんと疎遠になってしまう」という不安は無くなっていた。
どっちに転んでも、マキコさんとはきっと大丈夫だ、根拠は無いが、何故か絶対的な自信があった。
あとは自分自身がどうしたいかだ、と思っていた。

その年は成人式の前撮りもあったので
クリスマス明けに二日だけ休みを貰い地元に帰省する事を前々から店長に伝えていた。

「そのかわりそれまで、一日も休みいりませんwww」

と土下座して(本当はしてないけど)頼んだら鬼店長も承諾してくれた
ただ、本当にそれまでは一日も休みが貰えなかったwww

体力的にはヘロヘロだったが、地元の友達と久々に会える事を楽しみに頑張れたので
精神的には毎日元気だった。


177::2011/11/05(土) 10:24:34.90 ID:N9/pQypxO

怒涛のクリスマスも過ぎ、疲れながらも充実感を得ながら帰宅していた
12月26日
この日付はしっかりと覚えている。多分一生忘れない。
私は明後日の、28日、29日と休みを貰って帰省する予定だった。
あと一日行けば久々に休める!!そんな気持ちでいっぱいだったこの日
深夜に携帯が鳴り響く。
寝ぼけていた私は一回目の着信を無視した。
しかしまた鳴る、眠い目を擦りながら電話に出た
お姉ちゃんだった。
お姉ちゃんは電話越しに錯乱した様子だった


「お父さんが倒れた!今病院、脳内出血だって、どうしよう意識が戻らない」


うわー…なんかもう三年くらい前の事なのに
すげえ、やっぱ今お姉ちゃんの台詞書いたら泣けてきた本当この瞬間が人生で一番辛かったわ今の所wwww

もう頭真っ白ですよ

本当にもうド後悔
やっぱり夏のあの時帰ってれば!って
本当自分カスゴミ死ねて!親不孝のクズて


178::2011/11/05(土) 10:32:44.59 ID:N9/pQypxO

私はもう直ぐにでも病院に駆け付けたかったが、もう新幹線なんてとっくの昔に終わってる時刻。
泣きながら雑貨屋の店長に電話を掛けた
多分支離滅裂で5分くらい何も言葉にならず泣きっぱなしだったが
店長は何も言わずに待ってくれていた。
そして何とか、明日朝1で病院に行きたいから、明日だけどうしても休みを下さいと伝えた。

店長は落ち着くまでいくらでもそっちに居ていい、落ち着いたら連絡をくれればいい
仕事の事は気にしなくていいから
と言ってくれた

店長との電話を切った後、朝まで眠れなかった。

まだ薄暗いうちに家を出て、始発で地元に帰った。


179::2011/11/05(土) 10:46:11.01 ID:N9/pQypxO

幸いな事に、私が到着する前に、お父さんの意識は戻っていた。
しかしこれからしばらく入院。後遺症がどれだけ残るかは、まだ分からないとの事だった。
私はお母さんとお姉ちゃんと一旦病院から帰り、途中ファミレスでご飯を食べた。
明るい所で見たお母さんは、凄く痩せてて、夏に会った時より小さくなってた。
うちの会社もこの時期稼ぎ時、しかもそのは例の事件があった為、お母さんも休み無く働いていたようだ。
朝早く仕事に行き夜遅く仕事を終え、一切寝ないまま今までずっと病院に付いていた。

私は帰ってくる新幹線の中で

「なんで自分ばっかりこんな目に合うんだろう」


と一瞬思ったが、決してそんな事無かった。
自分以上に辛い人が目の前に居ると、遅過ぎながら、ようやく分かった。


181::2011/11/05(土) 10:56:47.67 ID:N9/pQypxO

翌日、午前中病院に行った後、お姉ちゃんとお母さんは仕事がある為
一人で実家の大掃除をしていた。
そこで見つけたのは地元のタウンワーク。
1月オープンする大型雑貨店のオープニングスタッフが募集されてた。
実家から近い。田舎にしてはそこそこ時給もいい。

この時、私の心は決まった。電話したら直ぐに面接してもらえ
翌日採用の電話が掛かってきた。
採用の電話を貰った後、店長に電話を掛けた


「本当、本当に急で迷惑を掛けますが、1月から戻ろうと思ってます忙しい時期なのに本当にすみません」


店長は勝手な私の事後報告一切責めず、是非そうしてあげて、と快諾してくれた。
1月七日付けで、雑貨屋の退職が決まった
そして30日、私は最後の仕事を片づける為に自分の町に戻った


182::2011/11/05(土) 11:11:18.20 ID:N9/pQypxO

お母さんに、「地元に戻ってくる」
と伝えたら、また夏の時と同じよう「無理しなくていいんだよ?」と心配してきた
無理しなくていいのはお母さんだよ…、と思った私は
「もう新しい職場も決まった!帰ると言ったら帰る!絶対帰る!」
とちょっとキレ目に怒鳴ったww
そんな私にお母さんは
「じゃああんたの部屋掃除しなきゃ、だって今干し柿干す部屋になってるもんwww」
と久しぶりに笑った。
そしてありがとうと言ってくれた。

それから年末は福袋の準備、正月は福袋を売りさばくのに慌ただしく過ごしていた
新しい職場も四日から研修が始まっていたので、その数日は地元とその町を新幹線通勤で行ったりきたり
新幹線代で金が吹っ飛んだのが悲しかったww

ともあれ、すぐに七日になり有り難くも、雑貨屋も円満に退職した
鬼店長から
「最後は完全に1さんの事頼りにしてた、地元に戻ってる時正直忙し過ぎて涙目になったもんwww」
とお褒めの言葉を頂けたのが一番嬉しかった。
そして更に有り難くも、送別会まで開いてくれて全員と握手をして別れた。
最初は辞めたい、としか思ってなかった職場なのに
いつの間にか大好きな職場になっていた。
今でも機会があったらまたこの店で働いてみたいと思う


183::2011/11/05(土) 11:17:58.47 ID:N9/pQypxO

それからしばらくは、新しい職場の研修がお休みだったので、引っ越し作業の為しばらくこの町に居た。
その期間にマキコさんに会った。
マキコさんには電話でお父さんの事や地元に帰る事は伝えてあった。
1月の夜の寒い中、居酒屋の自転車置場で星を見ながら数日の事をマキコさんに話した。
マキコさんは

「寂しくなるなー」

と上を向いたまま言った

私も

「私もです」

と同じように上を向いたまま言った

「でも、1頑張れ!頑張れよ」

マキコさんがこっちを向いて笑った


「はい、頑張ります!」


私もマキコさんを向いて笑った


184::2011/11/05(土) 11:24:52.72 ID:N9/pQypxO

結局、引っ越し作業が終わらないまま研修がまた始まってしまい
とりあえず私は必要最低限の物をバックに詰めて、地元に戻って暮らし始めた。
1月いっぱいはオープン準備やら研修やらで忙しかった
マンションの部屋はもう2月分まで家賃を払っていたので、1月は戻らず、2月に数日休みを貰ってその時に引っ越そうと私は思った。

その事をマキコさんに電話で話したら

「じゃあ、引っ越しが全部終わって鍵を返した後、最後に飲みに行こうか」

と言われたのでマキコさんと最後の飲み会をする事になった。


185::2011/11/05(土) 11:37:00.39 ID:N9/pQypxO

2月、引っ越しの日
午前中に業者さんと一緒に荷物をトラックに詰め込み、軽く部屋の掃除をした後、不動産屋に鍵を返した

閉まった自宅のドアの前に立って、「もうここは私の家じゃないのか」と、思ったら少し切なくなった。

荷物は業者さんが実家まで運んでくれ、私は一人だけ新幹線で帰る予定だったので、マキコさんと待ち合わせるまで
久々の一人で過ごす自由時間が出来た。

最後と、いう事でこの土地での思い出の場所を巡って過ごした。
家の近所でしょっちゅう行ってたラーメン屋さん
よくハトにエサをあげてた公園。
ガスが止まって毎日通ってた銭湯(入浴はしなかったがw)
クリスマスツリーを買った輸入雑貨屋にも行った


以外と思い出の場所が多くて待ち合わせまで5時間くらいあったが、全然暇しなかった

そして、改めて、この場所で辛い事もキツイ事もいっぱいあったけど
本当に本当に、楽しい二年間だったなあ
と思った


186::2011/11/05(土) 11:50:40.37 ID:N9/pQypxO

そして夕方、マキコさんと合流した。
突然降ってきた夕立に濡れながら最後という事で急遽呼び出された翔も来てくれた。
二人が集まってくれて、本当に嬉しかった

その日は最後にも関わらず、しんみりした話など一切しなかった。
いつもと同じ、馬鹿話ばっかりの楽しい飲みだった。
ついつい、「じゃあまた明日」と言ってしまそうな程、みんな普通に笑ってた。
しかしやはり時は来る。
明日からはまた新しい職場の仕事が始まる。
私は最終の新幹線には絶対乗らなくては行けなかった。

名残惜しくも、お会計を済ませ私達は駅に向かった。もう遅いし、大丈夫だと断ったけど、マキコさんも翔も駅まで付いて来てくれた。

駅に着いた時に、新幹線の最終まで、20分程あったので翔はトイレに行き
私とマキコさんは駅の外の喫煙所で二人でタバコを吸った。
その時は余り会話は無かったが、マキコさんがふと、こう聞いてきた


「1、この町は、楽しかったたか?」


マキコさんにそう問われ、言いたい事がいっぱい浮かんだが、なんだかギューと胸の中を搾られ、はい、とか勿論とか
ありきたりな言葉しか出て来なかった。
そうこうしてるうちに新幹線の時刻は迫り、私達はホームに向かった


187::2011/11/05(土) 11:57:12.14 ID:N9/pQypxO

平日で、最終という事で、あまりホームに人は居なかった。
私は切符を通し、改札をくぐった。
振り返れば、マキコさんと翔が改札から身を乗り出しブンブン手を振っていた
「1~!!じゃーねー!!またこいよー!!」
酔っ払ってるせいか、デカイ声で叫び、二人でなんか爆笑してた
その様子に私も笑った。

帰りの新幹線の中、私はずっと外の景色を眺めていた。
これからは、こっちが帰り道だ。
今まで、この二年間は地元が行き先で、この町が家だったが
これからは、この町に帰る、という事は無くなる
とそんな事を思っていた。


188::2011/11/05(土) 12:08:28.65 ID:N9/pQypxO

翌日、二日酔いでぼーっとしながら、私は仕事をしていた。
まだオープン準備で客はいない。
ひたすらにTシャツを畳んでいく、という作業をやっていた。
そんな単純な作業なだけに、有線がやけに耳に入る。
ふと流れていた曲の歌詞を聞いた、普段なら聞かないジャンルなので
いつもなら聞き流すのだが、何故か歌詞が胸にピシャピシャ入って
気が付けば手も止まって聞きいっていた。
ちなみに当時流行っていた上〇雄輔の「ひまわり」という曲だった。
本当は歌詞全体的に心情どんぴしゃだったのだが、特に響いた部分はこういう歌詞だった。


心配掛けた、あなた傷付けた
迷惑掛けた、でも歩き続けた
残した涙、俺馬鹿だから
お互いの夢、それ宝だから

その部分を聞いた瞬間、涙がボロボロボロボロ出てきた。二年間の日々を一気に思い出した。


189::2011/11/05(土) 12:17:35.74 ID:N9/pQypxO

最後の日
駅でマキコさんに

「この町は楽しかった?」

と聞かれたが、ボロボロ泣きながら、私が楽しく過ごせたのは全部マキコさんのお陰だったと思った。

最初の人との縁を馬鹿にしてるような、人を信用しきれていたに私のままじゃ
絶対にこんなふうに楽しく過ごせなかったし
成長も出来なかった
何度もダメになりそうになって、何度もマキコさんに助けられた。
楽しい時はいつも一緒に居て
どんなにドン底な時も絶対見捨てないでいてくれた。
全部マキコさんのお陰だった。

Tシャツを畳みながら突然泣きだした私に、周りは目茶苦茶びっくりしていたwww

やべえwwと思った私はごまかして笑った。
そして二人で星みながら話した日の、マキコさんを思い出した


「でも頑張れ!」

そーだった、寂しいけど、切ないけど、泣いてる場合ではない。
頑張らなければ

私はまた、Tシャツを畳み始めた。


【終】


190::2011/11/05(土) 12:20:04.88 ID:N9/pQypxO

本当オチがこんな所でごめんなさい笑
でも現実ってこんなもんですよね
聞いてくれた皆様、本当に歯切れの悪い駄文にお付き合い頂きありがとうございました
何か質問あれば答えます


191:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 12:23:14.69 ID:rj1PCs810

1乙!
ここまで話してくれてありがとう!
面白かったよ!

差し支えない範囲で答えてくれればいいんだが、
今でもマキコさん達とは付き合いある?
親父さんの具合やら実家家業あたりはもう落ち着いた?
1は話の最後にある雑貨店で今も頑張ってる?
質問多くてスマソ。


193::2011/11/05(土) 12:34:17.74 ID:N9/pQypxO

>>191
はいマキコさんとはあれからも年に二回くらい会ってますww
今年はお互い忙しくてまだ会えてないですが
親父は医者から90%後遺症が残ると言われてたのに、退院して二週間で車乗ってたww
今は定年退職して一人でよくジャスコとか行ってるww
最初の雑貨屋は実は一年で潰れちゃったので今は違う雑貨屋と、夜はまた居酒屋で働いている
最初にもどったww
そして今居酒屋ではホールチーフ
そのせいでクソ忙しくここも放置気味でしたごめんなさい
でも今なら胸を張って専門の担任に言える
「私はちゃんと働いてるぜ!!www」
いっぱい質問嬉しいです
ありがとうございます


192:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 12:25:31.47 ID:CD/QWG6u0

面白かったよ
なんで文章にしてみようと思ったの?


194::2011/11/05(土) 12:43:29.12 ID:N9/pQypxO

>>192

実は先月(10月頭)、半年ぶりくらいに突然マキコさんから電話掛かってきたんだ。
私は仕事終わって飯食ってました

1「マキコさん!どうしたんですかこんな時間にww」

マキコ「久しぶり!今何やってんの?」

1「飯食ってます」

マキコ「なんでよ!?」

1「飯食っちゃ駄目なんですかww」

マキコ「まあそれより!男出来た?」

1「マキコさん本当いつもそればっかりですねwww」

マキコ「まあ今から飲みいくから!また掛けるわ!じゃーね!!」


みたいな訳の分からない電話だったんだけど、相変わらずこの人面白いな~と思って
色々当時の事思い出して、誰かに話したくなったんだけどリアル友人はこんな長い話絶対聞いてくれないと思って
文章にしてみようと思いました


199:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 13:02:42.06 ID:CD/QWG6u0

>>194
なんだろ・・・
友だちとか知り合いとかって自分の環境が変わっていくことで
別れや、また出会いがあったりってすごく不確かなものだと思うし
>>1の文章読んでいてノスタルジックな気分になっていた。
琴線に触れたっていうのかなー

なかなか面白かったよ
ありがと


195:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 12:50:20.01 ID:SrUXHB8F0

そこまで思えるような素敵な出会いがあって1が羨ましい


196:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 12:53:31.17 ID:ROHQ8o3K0

自分も昔の1みたいに人間関係冷めてるところがあって
一線引いてるところあるなぁ~
話してても裏を読んでしまうというか。

社会人になってマキコさん達のような人達に出逢えて1は本当によかったね~


197:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 12:55:56.27 ID:rj1PCs810

親父さん元気なのかよかったw
しかし一人でジャスコwwwwwww
ワロタwwwww


198:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 12:59:34.40 ID:jqTWWogj0

いっぱい言葉が出るはずなのに出てこない
でも>>1に言いたい
ありがとう


200:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 13:08:41.22 ID:qziYptMH0

おもしろかったよー

1乙、ありがとねー

仕事頑張ってくれろ


201:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 15:39:17.97 ID:rVvO1Rl70

心があたたかくなったよ
仕事もそうだけど日々の生活がんばってね


203:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:06:20.45 ID:8f9Cj8SP0

ありがとう、すごく面白かった!
でもお父さん元気になってよかった、、、

この、何とも言えない空気感の作品っていうんだろうか
淡々とした日常なんだろうけど、僕にはすごく虹色の何かに見えました
>>1さんにとってかけがえのない大切で貴重な話、聞けて幸せでした!
ありがとう!!


204:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:39:56.50 ID:b6lkmDmE0

最後までお疲れ様です。
出会いって本当不思議ですね。
なんだか励まされました。
ありがとうございました。
>>1さんに幸あれ!


205:名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 23:11:11.04 ID:2PdxpZB+P

こうゆうハッポーエンドでもなくバッドエンドでもないモヤッとしたカンジの映画とかキライじゃない
夏休みの深夜に地上波でやってたら食いついちゃうよな

ともあれお疲れ。
1もホールチーフとして成長したのかそうか
昔の1みたいのが入ってきたら仲良くしてやれ


206:名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 14:07:32.56 ID:8nP/qlGp0

>>205
で、その昔の1みたいな人がスレ立てたりして。
そのとき1が誰に例えられるのかがちょっと楽しみ。


209::2011/11/07(月) 17:53:07.00 ID:uNrKNoh7O

お久しぶりです1です
たくさんのありがとうをこちらこそありがとうございます
>>205
今自分がホールチーフになってそれはかなり思います
教えて貰って覚えるより、自分が覚えてる事を下の子達に覚えて貰う方が遥かに難しい…!
そんな難行を苛々したりもせずユーモア交えながらやっていたマキコさんを改めて今尊敬します
私はまだまだ器の小さい人間なんで苛々したり態度に出したりしてしまう時がありますが、その時は
「もしマキコさんだったらこんな時こうしないはずだ」
と切り替えて何とかやってますww
でもこういう立場(中間管理職的な)で一番大事なのはやっぱ自分より下の子達を守る事だと思いました
今の職場でも、やはり立場的に偉くても、人間的に悪い人は居て
(昔の涼子さんみたいな)
気に入らないバイトの子達を排除(に見せない排除、向こうから辞めるというような)しようとしたりしています
形だけ役職が上がって仕事も色々増えましたが
一番大事なのはここ、バイトの子達が「楽しい、辞めたくない」というような職場にする事だと思いました。
それをナチュラルにやってたマキコさんを目指してこれからも頑張ります
このスレが残っている間はマキコさんとの番外編エピでも書いていけたらなと思います
まあ落ちてしまってもマキコさんという人について語れたので悔いはない
では改めてお付き合い下さったみなさんありがとう!


207:名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:42:07.81 ID:dpsWXcYu0

1乙


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